シカゴ発のラグジュアリー・ストリートウェアブランドJust Donと、日本を代表するストリートカルチャーの象徴A Bathing Ape(BAPE)が、再びタッグを組んだ。今回のコラボレーションは、BAPEの不朽のアイコンであるBAPE STAをベースに、Just Donのクリエイティブ・ディレクターDon Cらしい洗練された高級感を注入した“Python Pack”として登場した。

このパックは、少なくとも2色のバリエーションで構成されている。
まず目を引くのはネイビーブルーを基調とした一足。サイドに輝くシューティングスターロゴが、フェイクのパイソン柄で大胆に表現され、白とシルバーのグラデーションが深みを与えている。ヒールタブには「Just Don」の刺繍がさりげなく輝き、クリーンな白ミッドソールが全体を引き締める。付属のターコイズやネイビーの追加シューレースが、スタイリングの幅を広げる遊び心も感じさせる。
もう一方は、ホワイトを基調としたクリーンなモデル。黒とグレーのトーンで描かれたパイソン風スターがコントラストを生み、ミニマルながらも圧倒的な存在感を放つ。こちらもJust Donのヒール刺繍がアクセントとなり、白のワントーンで仕上げられたソールが、洗練された印象をさらに強調している。
パッケージングもBAPEらしいこだわりが光る。アイコニックなカモ柄のボックスに収められ、開封の瞬間から特別感を味わえる仕様だ。BAPE STAのクラシックなシルエットに、Just Donが得意とするプレミアム素材(ここではフェイクパイソン)のエッセンスが融合したことで、ストリートウェアの枠を超えたラグジュアリーな一足に昇華されている。
過去のJust Don × BAPEのコラボレーションといえば、2015年のpython skinブリムをあしらった1ST CAMO Snapbackが記憶に新しい。あのとき同様、今回の“Python Pack”もまた、Don Cのシグネチャーである「贅沢なディテール」を存分に発揮した一作となるだろう。
Don CとJust Donの軌跡
Just Donを率いるDon C(本名:Don Crawley)は、シカゴ生まれのクリエイターだ。キャリアのスタートは、Kanye Westのマネージャーとして、そしてG.O.O.D. Musicの幹部として音楽業界に足を踏み入れたところにある。しかし彼の本領が発揮されたのは、2011年にJust Donを立ち上げて以降だ。
ブランドの代名詞は、何と言っても本物のpython skinを贅沢に使用したスナップバックキャップ。NBAやMLBのチームロゴを高級素材で再解釈し、450〜750ドル以上という価格帯ながら、Kanye WestやLeBron Jamesらビッグネームがこぞって愛用。2012年のArt Baselでのデビューは、まさに伝説的な瞬間だった。
Don Cの成功の裏には、シカゴという街の強力な人脈がある。1990年代、音楽プロデューサーのJohn Monopolyが若きKanye WestとDon Cを引き合わせ、さらにVirgil Ablohを加えたことで、後のYeezy、Off-White、Fear of God、そしてJust Donという巨大なムーブメントが生まれた。
その後もDon CはJordan Brandとのコラボ(Air Jordan 2やBlack History Monthモデル)、Mitchell & Nessのクリエイティブ・ディレクター就任、Virgil Ablohとの共同ブティックRSVP Gallery運営など、多岐にわたる活躍を見せている。
“Python Pack”は、そんなDon Cのキャリアが凝縮された一足だ。BAPEのDNAとJust Donのラグジュアリーが交差する瞬間を、ストリートシーンは今、静かに見つめている。
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