パリファッションウィークのランウェイに、静かな衝撃が走った。2026年1月、COMME des GARÇONS HOMME PLUSのFall/Winter 2026/2027コレクション「Black Hole」のフィナーレ近くで、ついに姿を現したのは、Air Jordan 11史上初となる公式コラボレーションシューズ。Rei Kawakuboの哲学が宿るメンズディフュージョンラインが、Michael Jordanの神聖なシルエットに手を差し伸べた瞬間だ。

この“White”カラーウェイは、徹底したトーン・オン・トーンの白一色で構成されている。象徴的なパテントレザーのマッドガードは、眩いほどの純白に染められ、ミッドソール、アウトソール、そしてジャンプマンロゴに至るまで、ほとんど一切の色味を排除。わずかにオフホワイトが漂う絶妙なグラデーションが、かえってその潔さを際立たせる。いつものAir Jordan 11のプロポーションはそのままに、COMME des GARÇONSらしい過剰を削ぎ落としたミニマリズムが、圧倒的な高級感と静謐さを生み出している。
同じく披露されたオールブラックと対をなすこのペアは、まるで陰陽のように互いを引き立て合う。黒は深淵のような重厚さを、白は無垢な光を放ち、どちらも「Black Hole」というコレクションテーマに呼応する宇宙的な存在感を纏っている。伝統的なテーラリングを解体しながらも、どこかクラシックなエレガンスを残すCOMME des GARÇONS HOMME PLUSの美学が、スニーカーの領域で初めて具現化した瞬間と言えるだろう。

リリースはFall/Winter 2026シーズン後半、つまり2026年秋から冬にかけて、おそらく10月から12月、あるいは2027年初頭にずれ込む可能性が高い。価格はまだ正式発表されていないが、通常のAir Jordan 11が約220〜250ドルであることを考えると、このプレミアムコラボかつ史上初のAJ11パートナーシップという事実から、400ドルを超え、場合によっては600ドル台に達する“$$$$$”クラスになるのはほぼ確実視されている。
販売チャネルも極めて限定される見込みだ。COMME des GARÇONSおよびDover Street Marketの直営店・オンライン、Nike SNKRSアプリの一部地域、そして世界の選ばれたハイエンドセレクトショップのみ。ドロー(抽選)形式が濃厚で、入手難易度は過去のCDGコラボの中でもトップクラスとなるだろう。
Air Jordan 11が28年間、誰とも手を組まなかった理由は明白だ。それは完璧すぎるシルエットゆえの“神聖さ”だった。しかし今回、COMME des GARÇONS HOMME PLUSはその神聖な領域に、敢えて“無”を携えて踏み込んだ。結果として生まれたのは、ストリートとハイファッションの境界を溶かす、時代を象徴する一足。2026年のスニーカーシーンを語る上で、この白と黒のペアを外すことはできないだろう。


歴史は、静かに、しかし確実に更新された。
あなたは、この“White”を足元に迎える準備ができているか?
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