スニーカー史に新たな章が刻まれようとしている。Nikeの伝説的デザイナー、Frank Cooke(通称Frank Cooker)が2026年春のリリースに向け、静かに、しかし確実に火を放った一足、Nike Air Max Goadome Lowだ。

元来、Air Max Goadomeは1999年のACG(All Conditions Gear)ラインにルーツを持つ本格派アウトドアブーツ。フルグレインレザーのタフなアッパー、防水性能、そしてフルレングスのVisible Airユニットが融合した、まさに「山も街も制する」存在だった。だが今回Cookeが手掛けたのは、そのDNAを残しながら大胆にシルエットを再構築したローカットバージョン。一目見て分かるのは、圧倒的な存在感を放つ漆黒のレザーアッパーと、クラシックなブローグ(穴飾り)ディテール、そして何より異次元の厚みを誇るラグソール+Air Maxの組み合わせだ。
モノトーンのブラックアウト仕様に、太めの黒紐、金属製アイレット、そしてゴツゴツとしたトレッドパターンが織りなすコントラスト。まるでハイカットブーツを大胆に切り落とし、ストリートに降ろしたかのような異形の美しさ。アウトドアギアの機能性と、都市の洗練されたエッジが共存する、まさにハイブリッドの極みと言える。
Cooke自身がXに投稿したティーザー画像とともに添えた一文が、業界をざわつかせている。
“Yall sure we want to add a boot category to SOTY? Well I guess the squad clipped that quickly”
「本当にSOTY(Sneaker of the Year)にブーツ部門を新設したい? …まぁ、チームがもう速攻で決めてしまったみたいだけどね(笑)」
自虐とも自信とも取れるこのコメントは、Goadome Lowが単なるローカットではないことを雄弁に物語っている。Lowにしたところで、そのシルエットと存在感は依然として“ブーツ”の領域に踏み込んでいる。それゆえこそ、従来のスニーカーアワードの枠組みを揺るがす可能性を秘めているのだ。
2026年春リリース予定のこの一足は、Frank CookeのNike復帰後プロジェクトの最新形として、早くも注目を浴びている。Air Maxのクッショニングを活かしつつ、冬のレイヤードスタイルにも対応する汎用性。そして何より、Cookeらしい「ルールなんて、超えるためにある」というメッセージが込められた、挑戦的なデザイン。
ストリートを歩くたびに地面を踏みしめる感覚、山道を進むときの安心感、そして何より、誰もが振り返るほどの存在感。Goadome Lowは、ただのシューズではなく、新しいファッションのルールを提示する一足になるかもしれない。
Boot seasonが、今年はもっと早く、もっと大胆に訪れる、そんな予感がする。













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